ホソオチョウ(細尾蝶)
  ツマムラサキマダラ幼虫 ツマムラサキマダラ蛹  
  若齢幼虫  
 
  ツマムラサキマダラ♂翅裏 ツマムラサキマダラ♀翅裏  
  若齢幼虫 終齢幼虫  
 
  ツマムラサキマダラ♂翅表面 ツマムラサキマダラ♀翅表面  
  前蛹  
 
  ツマムラサキマダラ♂翅表面 ツマムラサキマダラ♀翅表面  
  翅表_♂春型 翅表_♀春型  
 
  ツマムラサキマダラ♂翅表面 ホソオチョウ_交尾  
  翅表_♂夏型    
 
 
ホソオチョウ(細尾蝶) -Sericinus montela-
ツマムラサキマダラ 《特徴》
 雄♂_白色地に黒い太い縦状筋がある。春型には前翅から後ろ翅にかけてに赤(オレンジ)紋が発達。後翅には尾状突起があり、春型は夏型より短い。後ろ翅の下部は赤班が並びそのさらに下部には青紋も並ぶ。
 雌♀_黄白色地に黒状筋が発達し全体的に黒っぽい。雄同様、春型は前翅から後ろ翅にかけてに赤(オレンジ)紋が発達。後ろ翅下部は雄同様赤班列が並びその周りは黒く縁取られ、その下には青紋が並ぶ
《翅裏》
 雄♂_表と殆ど同じだが全体的に白っぽい
 雌♀_表と殆ど同じだが全体的に白っぽい

ツマムラサキマダラシーズン
成虫は4月頃から年3〜4回発生。蛹で越冬

【分布】
ツマムラサキマダラ 生息域
原産地は東アジア一帯で、ロシア沿海州、中国、朝鮮半島。
もともと日本には生息していなかった種。国内での初記録は1978年の東京都日野市で、この時点で既に定着していたと考えられている。以降日本各地で局地的に発生が確認されている外来種。

【名前の由来】
 後翅にある細長い突起が和名の由来で、アゲハのものより細長い。
 和名_『ホソオチョウ,ホソオアゲハ(細尾蝶)』
 英名_『Dragon Swallowtail』
 学名_『Sericinus montela

【特徴】
 昼行性。晴れた日の10時〜12時頃に最も活動的。飛翔はゆるやかで、地表1m以内を飛ぶことが多い。曇りの日はほとんど飛ばない。
 交尾後1時間程度で産卵。一度に20〜40卵、合計300卵程度食草であるウマノスズクサに産卵。7〜10日で孵化し、幼虫は5齢まで成長。孵化〜羽化まで、春で30〜40日、夏で3週間程度。8月中旬〜9月ごろに蛹化した場合、蛹の状態で越冬する。

【食樹】
 幼虫の食草は、ウマノスズクサ。
 成虫はハルジオンの花によく訪花。


界   動物界 Animalia
門   節足動物門 Arthropoda
綱   昆虫綱 Insecta
目   チョウ目 Lepidoptera
上科  アゲハチョウ上科 Papilionoidea
科   アゲハチョウ科 Papilionidae
亜科  ウスバアゲハ亜科 Parnassiinae
族   タイスアゲハ族 Zerynthia
属   ホソオチョウ属 Sericinus
種   ホソオチョウ Sericinus montela

 
 
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