ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)
  ツマグロヒョウモン卵 ツマグロヒョウモン若齢幼虫  
  若齢幼虫  
 
  ツマグロヒョウモン若齢幼虫 ツマグロヒョウモン終齢幼虫  
  若齢幼虫 終齢幼虫  
 
 
ツマグロヒョウモン前蛹 ツマグロヒョウモン蛹化直後
前蛹 蛹化直後
ツマグロヒョウモン蛹 ツマグロヒョウモン蛹
蛹化十数分後
 
  ※蛹は飼育個体を撮影    
 
  ツマグロヒョウモン♂翅表面 ツマグロヒョウモン♀翅表面  
  翅表_♂ 翅表_♀  
 
  ツマムラサキマダラ♂翅表面 ホソオチョウ_交尾  
  翅裏_♂ 翅裏_♀  
 
All photos were taken by photographer Shiori Uchino
 
ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)-Argyreus hyperbius-
ツマグロヒョウモン 《翅表》
 雄♂_表側はヒョウモンチョウ類に典型的な豹柄だが、後翅の外縁が黒く縁取られるのと、後翅の黒い縁取りの内側が青い。
 雌♀_前翅の先端部表面が濃い青色地で白い帯が縦断し、前翅の根元側の地色はピンクである。後翅は黄色く外側が黒く縁取られその内側は青。ほぼ全面に黒色の斑点が散る。
《翅裏》
 雄♂_前翅は表と殆ど同じだが先端が白っぽい。後翅は全体的に白っぽく黄褐色の斑点がある。
 雌♀_薄い黄褐色の地にやや濃い黄褐色の斑点があるが、表の白帯に対応した部分はやはり白帯となる。前翅の根元側はピンクである。

ツマムラサキマダラシーズン
成虫は4月頃から年2〜5回発生。幼虫で越冬

【分布】
ツマムラサキマダラ 生息域
 本州では1980年代まで近畿地方以西でしか見られなかったが、温暖化の影響で徐々に生息域が北上し、1990年代以降には東海地方から関東地方南部、富山県・新潟県の平野部で観察されるようになった。現在、関東地方北部でもほぼ定着し、普通種になりつつある。

【名前の由来】
 雌の前翅の先端部表面が黒(黒紫)色地である事が和名の由来。
 和名_『ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)』
 英名_『Indian Fritillary』
 学名_『Argyreus hyperbius

【特徴】
 成虫は平地草原や公園・庭・空き地や道端・市街地など身近なところでよく見られる。
 幼虫はスミレ類を食草とし、野生のスミレ類屋園芸種のパンジー、ビオラなども食べる。幼虫の体は黒色の背に一本の赤い筋が縦に通る。体には分岐する棘状の突起が6本ずつ各節にある。突起は体の前部では黒く、後半部のものは根元が赤く先が黒い。突起で刺すこともなければ毒も持たない。
 蛹は腹部だけつけて、頭を下にした蛹(垂蛹_すいよう)で、背面に金属めいた銀色の棘状突起が並ぶ。
【食樹】
 幼虫の食草は、スミレ類や園芸種のパンジーやビオラなど。
 成虫は様々な花によく訪花。


界   動物界 Animalia
門   節足動物門 Arthropoda
綱   昆虫綱 Insecta
目   チョウ目 Lepidoptera
上科  アゲハチョウ上科 Papilionoidea
科   タテハチョウ科 Nymphalidae
亜科  ドクチョウ亜科 Heliconiinae
族   ヒョウモンチョウ族 Argynnini
属   ツマグロヒョウモン属 Argyreus
種   ツマグロヒョウモン Argyreus hyperbius

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