イシガケチョウ(石崖蝶・石垣蝶)
  ツマムラサキマダラ幼虫 ツマムラサキマダラ蛹  
  若齢幼虫  
 
  ツマムラサキマダラ♂翅裏 ツマムラサキマダラ♀翅裏  
  若齢幼虫 中齢幼虫  
 
  ツマムラサキマダラ♂翅表面 ツマムラサキマダラ♀翅表面  
  終齢幼虫  
 
  ツマムラサキマダラ♂翅表面 ツマムラサキマダラ♀翅表面  
  翅表 翅裏  
 
 
イシガケチョウ(石崖蝶・石垣蝶) -Cyrestis thyodamas-
ツマムラサキマダラ 《特徴》
 白色または乳白色の地に、黒色の細い筋模様が縦横に走る。前翅が尖り、後翅には尾状突起がある。尾状突起の下部と前翅前縁基部はオレンジ色。
 雌はやや大型で,地色が白色と黄色の2型あるが雄は白い地色のみである。
《翅裏》
 雄♂_茶褐色の地に白っぽい斑模様
 雌♀_茶褐色の地に前翅は雄よりも少々大きい白い斑模様,後翅は白条
前翅長:40mm-50mm

ツマムラサキマダラシーズン
多化性(一年間に三世代以上世代を繰り返す性質)で、ほぼ1年中見られます。

【分布】
ツマムラサキマダラ 生息域
温暖化により北上している蝶のひとつであり、年々分布域を広げている。確実に土着しているのは紀伊半島以南・四国・九州・南西諸島。渓谷沿いの照葉樹林や疎林に多く、平野部ではほとんどいない。生駒山地や六甲山地での目撃例もある。

【名前の由来】
 石崖・石垣模様を持つ事からこの名があります。
 和名_『イシガケチョウ(石崖蝶・石垣蝶)、イシガキチョウ』
 英名_『Common Map』
 学名_『Cyrestis thyodamas

【特徴】
 成虫は驚くと葉裏にぴたっと翅を広げてとまる性質がある。
 濡れた地面に降り吸水する姿がよく観察される。獣糞尿や熟果でも吸汁する。
 とまるときはほとんど常に翅を開く。
 雄は占有行動する習性が強い。卵は葉や芽に1つずつ産みつけられる。


【食樹】
 幼虫の食草は、クワ科のイヌビハ・イチジク・ガジュマル・オオイタビ・オオバイヌビハ・イタビカズラ、クロウメモドキ科のヤエヤマネコノチチ等。
 成虫はリョウブ、クリ、アカメガシワ、ビワ、ソバ、イタドリ、イボタノキ、レンゲ、ネズミモチ等の花で吸蜜。センダングサ類の花によく訪花します。


界   動物界 Animalia
門   節足動物門 Arthropoda
綱   昆虫綱 Insecta
目   チョウ目 Lepidoptera
上科  アゲハチョウ上科 Papilionoidea
科   タテハチョウ科 Nymphalidae
亜科  タテハチョウ亜科 Limenitidinae
属   イシガケチョウ属 Cyrestis
種   イシガケチョウ Cyrestis thyodamas

 
 
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