レンゲツツジ(蓮華躑躅)
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  レンゲツツジ(蓮華躑躅)  
 
 
レンゲツツジ(蓮華躑躅 -Rhododendron japonicum-)
科 名:ツツジ科
属 名:ツツジ属
学 名:Rhododendron japonicum
成 分:どくろ 毒草!!
 
【特徴】
 湿原や草地、明るい二次林などに生育する高さ1〜2mの落葉低木。春にオレンジ色の美しい花を咲かせます。「 オニツツジ」「ウマツツジ」「ベコツツジ」などの別名もあります。
 
は長さ4〜8cmで、両面光沢はなく頂部は鈍頭で、先端には色の薄い突起状のものがあります。基部は次第に細まり葉柄に続き葉脈は裏面に突出し、両面に荒い毛があります。葉の縁には毛が多い。
 レンゲツツジには、葉の裏が白色であるものが時折見られ、ウラジロレンゲツツジとして区別されることがあります。葉の裏面は粉白色で、細毛がありません。
は橙色で、合弁花。黄色い種類としてキレンゲツツジがあります。枝の先端に2〜8個の花が付き、雄しべは5本。剛毛が生え、花が散った後も長く雌しべが残ります。4〜6月に葉が出たのち葉が開くのと前後して直径5cmほどのロート状の花をつけます。
は|果、長さ2〜3cmの円筒状で、10〜11月に熟すると5裂して小さな種子を飛ばします。
 
【名前の由来】
 花と葉が輪状に並ぶ様子を、蓮華(ハス)の花に例えてこの名が付けられました。
 学名のRhododendron(ロードデンドロン)は、ギリシャ語のrhodon(バラ)+dendron(樹木)が語源。

 「躑躅」の語源は中国にあり、中国で毒性のあるツツジを羊が誤って食べたところ、足ぶみしてもがきうずくまってしまったと伝えられています。このようになることを躑躅(てきちょく)と言い,「躑躅(てきちょく)」には、「行っては止まる」「躊躇」という意味があり、この漢字が使われたといわれています。また、ツツジの美しさから見る人の足を引き止めると言う意味でこの漢字が使われるようになったとも言われています。従って、中国ではツツジの名に躑躅を当て、日本へもその中国で使われていた名称「躑躅」が入って、つつじと読むようになったと考えられています。
 
【花言葉】
・花言葉は「あふれる向上心・情熱」
・群馬県の花
 
【有毒成分】
 ツツジ科植物の有毒性は古くから知られており,紀元前4世紀のギリシャの軍人、著述家クセノフォン(クセノポン)はその著書のなかで兵士たちがツツジ属植物やハナヒリノキ(Leucothoe grayana)の蜜に由来する蜂蜜で中毒した様子を記録しています.最近でもトルコでツツジ属の花からとった蜂蜜を食べ,ヒトの中毒事故が起きているとの報告があります。

 葉にはアンドロメドトキシン、花にはロドヤポニン、根にはスパラソールが含まれます。
 全木にジテルペン構造を持つグラヤノトキシン(grayanotoxin)、ロドジャポニン(rhodjaponine)などの痙攣毒を含み、呼吸停止を引き起こすこともあります。

 グラヤノトキシンの名は,これが最初に同定されたハナヒリノキの学名Leucothoe grayanaに由来します。グラヤノトキシンI はアンドロメドトキシン(andromedotoxin)ともよばれています.またレンゲツツジから抽出されたロードトキシン(rhodotoxin),アセビから抽出されたアセボトキシン(asebotoxin)もグラヤノトキシンI と同一物質です.

 牛や馬にとっても有毒なため(ウマツツジ、ベコツツジの別名はこれらの動物に害を与える事から)食べ残すので、レンゲツツジの群生地になっている牧場も多い。花には蜜があり、子供が吸う場合がありますが、摂取させるのは非常に危険!
 
【中毒症状】
 グラヤノトキシンは,はじめ迷走神経を刺激し,後にこれを麻痺させます.採食後数時間で発症し,嘔吐やよだれを起こし,軽症では,沈衰,四肢開張,足どりがふらついたり、よろめいたり,知覚過敏となります.また重症では,四肢の麻痺,起立不能,さらに腹痛,腹部膨満,呼吸回数の増加,脈の細弱不整,そして全身麻痺に陥る場合もあります.ただし回復は早く,致命率は高くありません。
 
【その他】
 鈍頭(どんとう)_頭部や先端が丸くなっていること。特に、植物の葉・萼(がく)・花弁の形状などで言います。

 |果(さくか)_雌蕊の中が放射状に複数の仕切りで分けられ、果実が成熟した時はそれぞれの部屋ごとに縦に割れ目を生じる。つまり心皮の数だけの割れ目ができる。

 ハナヒリノキ_有毒植物で,かつて葉を粉にして殺虫剤として使われましたが,この粉がくしゃみを誘うことからハナヒリノキの名があります。

 クセノフォン(クセノポン,クセノポーン):
  古代ギリシアの軍人、著述家。アテナイの騎士階級の出身。ソクラテスの弟子
  ソクラテスの「立派な人になるためには、どこに行けばよいか知っているか?」との問いに、答えられないクセノポンに放ったソクラテスの言葉「では、私のところに来て、勉強しなさい」でソクラテスの弟子になったと言う。
  名言:なるほど、あの娘は美しい。しかし美しいと思うのはお前の目なのだよ。

 迷走神経(めいそうしんけい)_12対ある脳神経の内の一つで脳神経の中で唯一脳幹から発し、腹部にまで到達する体で一番重要な神経。首から横行結腸の3分の1までのほとんど全ての物の運動神経と副交感性の知覚神経が迷走神経であり、さらに心拍数の調整、胃腸の蠕動運動、発汗や発話等にも関与する
 
 
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